2017年秋の「久留米まち旅博覧会」を開催中です。皆さまのご参加をお待ちしております。

久留米まち旅博覧会へのお問い合わせは

 久留米市六ツ門町3-11くるめりあ六ツ門ビル6F(公財)久留米観光コンベション国際交流協会内

 まち旅博覧会事務局 / TEL (0942)31-1730 10:00~17:00 土・日・祝日休み


    

青木繁&高島野十郎特別展 

2011年の久留米市は九州新幹線開通を記念して多彩なイベントが予定されてますから目が離せません!

キラリ久留米「キラリ久留米・新幹線活用プロモーション特設サイト」をチェック!
久留米ふるさと特別大使の田中麗奈ちゃんも登場します。

目が離せないと言えば、いつもクロールする「石橋文化センター」のイベント情報。
新年の予定が更新され楽しいイベントが満載ですのでチェックしてくださいね。

そして、今年の「石橋美術館」はばりすごかとです!!              

「ISHIBASHI MUSEUM OF ART 2011年の展示スケジュール」をご覧下さい。

  • 2011年3月13日(日)まで       「10の扉-絵からひろがる世界」
  • 2011年3月25日(金) - 5月15日(日) 「特別展 没後100年 青木繁-よみがえる神話と芸術-」
  • 2011年5月25日(水) - 6月19日(日) 「もっと知る美術・展」
  • 2011年7月 1日(金) - 8月21日(日) 「九州新幹線・久留米駅開業記念 高島野十郎・里帰り展」

夭折の天才画家・ 青木繁の生涯と芸術の全貌を知る貴重な展示です。楽しみーー
久留米市荘島町に保存されている 青木繁旧居にもお立ち寄りください。

1911(明治44)年3月25日、わずか28歳で亡くなった青木繁(1882-1911)の伝説に彩られた生涯と芸術の全貌を明らかにします。また没後100年にわたり多くの人々に愛され、顕彰されてきた歴史にも注目します。現在所在のわかる約200点(油彩約50点、水彩・素描約150点)の作品はもとより、同時代や没後の関連資料もできる限り集め、青木の生きた時代、没後の評価についても多角的に検証しつつご紹介。


それから同じ久留米出身の画家でありながら、これまであまり知られなかった高島野十郎の特別展があります。
今か今かと待ってたのでメチャクチャうれしいです。全国の野十郎ファンに大声でお知らせせねば・・・

近年人気が高まりつつある洋画家・高島野十郎(1890-1975)の久留米市民待望の里帰り展です。彼は、画業にあっては、自然のみを師とし自分の信じる写実に徹し、絵の団体に属することもなく、生涯独身で孤高の人生を貫きました。この展覧会では、福岡県立美術館の全面的な協力のもと、同館所蔵の作品を中心に個人所蔵の作品も含め、初期から晩年にいたる代表作約120点によって、この画家の絵の魅力と生きざまに迫ります。


没後30年 野十郎展図録
生前は無名の画家であった野十郎の作品が初めて世に紹介されたのは、没後10年たった昭和61年のことだ。福岡県立美術館の学芸員であった西本匡伸氏が野十郎の作品を発掘し、個展を開いて注目を集めた。その後NHKの日曜美術館で紹介され全国的に知られるようになった。(図録から)

私が野十郎を知ったのは、2005年に放送された「なんでも鑑定団」。
出品された小さな睡蓮の絵は大きな反響を呼び、その年の12月から福岡県立美術館で始まった「没後30年記念 高島野十郎展」は全国のファンの注目を集めました。私も見に行きましたよ~!


野十郎は中央画壇に属さず、生涯娶らず、晩年は千葉県柏市の質素なアトリエで晴耕雨描、
まるで修行僧のように生き、1975年9月17日、野田市の老人ホームで亡くなりました。享年85才。

観興寺


墓碑市川市在住の姪や帝大時代からの親友の手によって千葉県市川市の霊園に埋葬されましたが、野十郎の望郷の想いを知った近親者が、耳納の山懐に抱かれた曹洞宗の古刹 「観興寺」に墓碑を建立し分骨を納められました。

1980年、久留米市東合川の大地主で造り酒屋の6人兄弟の4男に生まれた野十郎の本名は弥寿、字は光雄。
「 野十郎 」 は後につけた 雅号で " 野に生き野に果てる " という意味があるそうだ。

家業を捨て詩人となった12才年上の長兄・宇朗と親交があった青木繁の影響を受け、野十郎も画家を志しますが親の反対にあい、東京帝国大学に進み農学部水産学科を卒業しました。(すごいですね~、東大を首席で卒業げなです)
周囲から学者としての将来を嘱望されながら、それでもなお、野十郎は画家の道を選びました。



久留米市の南東部に屏風のようにそびえる「耳納 ( みのう ) 連山」がある。
東西に約30kmも連なる山々を龍の背のようだと言う人もいる。

この野辺に立ちゐて思ひも更らになし 東も西も日は暮れて行く・・・・野十郎ノートから

みのうの山


観興寺の境内には苔むした石仏や杉の大木が立ち並び、
ひっそりと埋もれるように野十郎の墓碑があります。map

観興寺野十郎墓碑


大きな自然石に、野十郎の伸びやかな筆跡で金文字の名が彫られていました。

足音を立てず  靴跡を残さず  空気を動かさず  寺門を出る
さて 袖を拂ひ  裳をたゝひて  去り歩し行く  明々朗々遍無方

観興寺野十郎墓碑 碑文



造り酒屋2008年8月放送の「新日曜美術館 -写実の果て 孤高の画家・高島野十郎-」を見て、東合川の生家を訪ねてみました。造り酒屋の面影が残る大きなお屋敷で、長い生垣と塀に囲まれています。それでも昔はもっと広大な敷地だったのでしょう。昭和八年、野十郎がヨーロッパから久留米に戻ってきた折に庭の片隅に作ったというアトリエ 『 椿柑竹工房 』 の名残はなく、玄関を飾った銘酒 「 千代の友 」 の暖簾も今はありませんでした。


温石湯1野十郎最期の年、体調を崩すようになっていた彼を、姉スヱノと姪が柏市のアトリエを訪ねた折の会話がせつない。

野十郎 「帰りたかねぇ」
姉 「どこにね。和泉 ( 久留米の生家がある地名 ) にね」
野十郎 「いんにゃ。和泉にゃ帰らん。温石に帰りたかと。
あすこで死にたか・・・・・」


帰りゆく里もなき身のなにゆへに あの御山にぞゐねざりしかや・・・・野十郎ノートから

野十郎は 『 椿柑竹工房 』 時代に故あって生家と断絶し、「 もう二度と関門海峡は渡るまい 」 と言って上京
したそうだ。その後空襲で焼け出された時に、姉の嫁ぎ先の八女に疎開したり、筑後へ帰郷したと思わせる歌を
残したりしているが、再び生家を訪ねることはなかったらしい。

温石湯3


「温石」とは、耳納の山腹にある『温石湯 ( おんじゃくゆ ) 』 という鉱泉の湯治場で、
かつては画家・青木繁も好んで通った。今でも案内板があり地図にも名が残るが、ずいぶ
ん前の台風の被害で休業されたままだ。人が住んでらっしゃるのでそ~っとお邪魔した。

温石湯2



28才で夭折した青木繁は、「自分の遺灰は高良山の奥のケシケシ山の松の根元に埋めてくれ」と言い残し、
坂本繁二郎らの手によって、兜山 ( ケシケシ山 ) の見晴らしのいい場所に歌碑が作られた。
長兄・宇朗もまた、「おれが死んだら骨灰を 桜がきれいな耳納の発心山に撒いてくれ」と遺言したそうだ。
耳納連山には夏目漱石の歌碑もあり、はるか筑後川と筑後平野を望んでいる。


「温石湯」は山深く、竹林や杉林に囲まれてなんの眺望もないところだが、
野十郎にとっては断絶した生家と家族の思い出が詰まった場所なのかもしれない。

森林つつじ公園にある 夏目漱石の歌碑 
漱石誌碑


花も散り世はこともなくひたすらに たゞあかあかと陽は照りてあり・・・野十郎ノート、最後のページ


さぁ~、全国の美術ファンの皆様。ほんなこて今年はスペシャルイヤーです。
青木繁と高島野十郎の特別展に新幹線でピューーーッとおいで下さいね。お待ちしてます。 ( hotomeki)

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※ 参考文献
「 高島野十郎画集―作品と遺稿」 「 過激な隠遁―高島野十郎評伝 」 「 野十郎の炎 多田茂治著 」



コメントありがとうございます

         | URL | 風の住処 | 2011/01/10 * 編集 *

素晴しい環境に育ちながら、
無知ゆえにその素晴しさを体感できずに生きています。

石橋美術館、たぶん高2以来訪れていないです。
恥ずかしながら、実は美術部だったので作品を展示しに行ったのが最後だったような(汗

今年はぜひ訪れてみようと思います。

  石橋美術館はすごかとよ       | URL | hotomeki | 2011/01/10 * 編集 *

風の住処さま。
昨年は坂本繁二郎生家が公開されたし、
今年は新幹線開業とあいまって、特に「青木繁没後100年」を記念した
いろんな関連イベントやテレビ放送などがあるそうですよ。楽しみですね~♪

野十郎は明善高校出身でして、昔、岩田屋で明善関連の催事かなんかで、
大きな睡蓮の絵が一枚公開されたらしいです。
でも、それくらいしかありませんから、
出身地の久留米で大々的に展示されるのは、ほんなこて奇跡のような喜びです。
「帰りたい」と言ってた野十郎、果たして喜んでくれるかな。

ぜひぜひ、文化センターとミュージアムを、風の住処様のお散歩ルートの一つに。e-420

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